【2024年最新版】北海道の公示地価を解説!富良野が全国1位?

大 友

このような悩みを解決できる記事になっています!

2024年3月に公示地価が発表されましたが、昨年に引き続き北海道が上昇ランキングの上位を占める結果になりました。

 

この記事を読めば「北海道の公示地価の動向」や「ランキング上位の理由」がわかります。

 

記事の前半では『北海道全体の動向』、後半では『注目のエリアの動向』について解説していますので、是非最後まで読み込んでください!

北海道の公示地価

・2024年の公示地価

地域住宅地(%)商業地(%)工業地(%)
北海道+4.4+5.1+5.3
全国+2.0+3.1+4.2
引用:https://www.mlit.go.jp/index.html

2024年、北海道の住宅地は前年比4.4%、商業地は5.1%、工業地は5.3%の上昇となっており、いずれも全国平均を上回る上昇率となりました。 

 

昨年と比較すると住宅地の上昇幅が減っており、地価の上昇・建築費の増加の影響を受けていることが分かりますね。(昨年は+7.6%増)

 

・地価上昇の要因

  • 底堅い札幌の土地需要
  • ラピダスの誘致による、千歳市周辺の需要の増加
  • 富良野の観光地としての人気から来る海外投資家の存在

 

大 友

昨年に引き続き、2024年も公示地価で北海道が話題になりました。

・今後の地価動向予想

  1. 住宅地は上昇幅が減少
  2. 千歳市周辺は引き続き上昇

住宅地は上昇幅が減少

  • 人口の減少
  • 金利の上昇
  • 下がらない建築費

上記の3点から、住宅地はこれまで通りの上昇とはいかないでしょう。

  

現在の価格ですら住宅の売れ行きが悪いので、下がらない建築費を考えると、土地の値段を下げるしかありません。

また2024年に発表された、金利の上昇も不動産価格を下げる大きな要因です。

 

2025年以降の価格上昇は徐々に落ち着いてくると思われます。

 

千歳市周辺は引き続き上昇

  • ラピダスの本格稼働開始
  • ラピダス周辺に関連企業の拠点ができる

ラピダスの2025年稼働に向けて、人員の確保や関連企業の進出が見込まれるので、当面は上昇するでしょう。

 

TSMCの工場がある熊本県は、千歳と状況が似ているので、千歳の今後を予想する際は参考にしましょう。

 

大 友

地価動向予想は私個人の意見なので、参考程度でお願いします。

札幌市の公示地価

2023年の地価動向

地域住宅地(%)商業地(%)
北海道+4.4+5.1
札幌市+8.4+10.3
引用:https://www.mlit.go.jp/index.html
地域住宅地(%)住宅地の平均価格商業地(%)
中央区+8.8232,700円/㎡+11.0
北区+9.092,300円/㎡+9.5
東区+8.9111,700円/㎡+12.1
白石区+10.3114,000円/㎡+8.6
豊平区+9.2143,300円/㎡+9.7
南区+6.253,400円/㎡+7.6
西区+8.9120,900円/㎡+10.3
厚別区+8.1110,800円/㎡+10.5
手稲区+6.074,400円/㎡+11.8
清田区+8.778,100円/㎡+12.3
引用:https://www.mlit.go.jp/index.html

 

札幌市の住宅地

住宅地はすべての区で5%~10%程度の上昇になりました。

(平均価格:110,800円/㎡)

 

2023年は全区で10.0%超の上昇率だったので、勢いは衰えてきています。

 

特に昨年は+22.1%で首位だった手稲区が、今年は+6.0と完全に失速しているのが印象的ですね。

 

札幌市の商業地

商業地は全区で10%前後の上昇でした。

 

上昇率は昨年と同じ水準を保っており、堅調に推移しています。

 

中央区の再開発により、元々高い価格から11.0%も上昇した点が印象的です。

より一層と日本人には手が届かない値段になりました。

 

大 友

不動産価格は上がっても、賃料は上がらなくて、投資家はトホホです。

今後の地価動向予想

  1. JRと地下鉄が共存しているエリアの地価が上がる厚別・白石・琴似
  2. 住宅地は上昇率が緩やかになる

 

JRと地下鉄が共存しているエリアの地価が上がる厚別・白石・琴似

  • 北広島・千歳へのアクセスが良い
  • 市内へのアクセスも良い

北広島・千歳が盛り上がって来るにつれて、札幌市内でそれらのエリアへのアクセスが良い駅の地価が上昇することが予想されます。

 

特に厚別・白石・琴似は地下鉄とJRの両方の駅があるため、札幌市内外へのアクセスが良く、特に人気が出るでしょう。

 

上記の理由から、来年も北広島・千歳に近い新さっぽろ駅周辺はかなり地価が上がると予想します。

 

住宅地は上昇率が緩やかになる

  • 人口の減少
  • 金利の上昇
  • 下がらない建築費

北海道全体と同じ理由で、札幌の住宅地も今ほどの上昇は見込めません。

 

しかし北海道全体に比べると、札幌は人口の減少・建築費の高騰がともにゆっくり進むため、価格の上昇は続くでしょう。

 

大 友

地価動向の予想は当たるか間違えるかではなく、考えることが大切です。

人口10万人以上都市の公示地価

地域住宅地(%)住宅地の平均価格商業地(%)
函館市-0.239,500円/㎡-0.1
小樽市-0.217,300円/㎡+2.2
旭川市+0.739,000円/㎡+0.2
釧路市+0.128,500円/㎡-0.1
帯広市+11.745,100円/㎡+8.1
北見市-0.414,600円/㎡-0.8
苫小牧市+2.717,300円/㎡-0.4
江別市+11.746,300円/㎡+10.6
引用:https://www.mlit.go.jp/index.html

注目ポイント

帯広市

帯広は住宅地・商業地ともにプラスになっています。

 

理由は道東で一番の人気エリアであり、流入超過が続いているからです。

 

農地部分が多いため、住宅地が限られている点も上昇につながっています。

 

農業が盛んな地域で、道産の食材が注目されている今、さらなる発展に期待できます。

 

江別市

札幌市近郊の市である、江別市も好調です。

 

前年に引き続き、札幌の土地に手が出ない人が近郊に流れていっています。

 

札幌の地価が下がれば、江別の地価の上昇も止まると思われますが、上昇トレンドが続いているので、しばらく江別も上昇するのではないでしょうか。

 

大 友

帯広は不動産屋界隈でも話題に上がることが多いです。

その他の注目エリア

富良野市

昼間の黄色、赤、紫の花畑

全国で1位の上昇率となった富良野市は最も注目のエリアです。

 

富良野市は写真の「ファーム富田」で有名でしたが、最近はニセコに次ぐスキーリゾートとしても人気が高まっています。

 

夏も冬も楽しめる富良野の需要はこれからも底堅そうです。

 

千歳市

住宅地・商業地ともに上昇率上位にランクインしている千歳も注目です。

 

「ラピダス」の誘致によって、人口の増加・関連企業の進出がほぼ確実視されています。

 

2025年にラピダスが操業を開始し、その後関連企業の進出が落ち着くまでは地価の上昇も見込めるでしょう。

 

まとめ

今回は2024年の北海道における公示地価について解説しました。

最後に今回の内容のおさらいをしましょう!

  • 北海道:住宅・商業ともに上昇だが、昨年までの勢いはない
  • 札幌:住宅は勢いが明らかに落ちているが、商業は好調
  • 帯広・富良野・千歳は今後も好調が予想される注目エリア

 

公示地価は不動産投資をする上で、重要な指標です。

毎年3月に発表になりますので、必ずチェックしましょう!

 

大 友

不動産を売却する際は、地価の上昇を言い訳にして値段を上げちゃいましょう!