このような悩みを解決できる記事になっています。
ここ10数年で日本の人口が減少しており、年々空室率は高くなっています。
空室は不動産オーナーにとっては死活問題なので、何とか減らしたいですよね。
この記事でご紹介する「空室対策のアイデア50選」を読めば、あなたの物件に合った対策が見つかります。
前半では「空室対策を行う前の準備」を、後半では「空室対策のアイデア50選」について解説していますので、是非最後まで読んでみてください!
お気軽にご相談ください。
Contents
数字で見る空室対策の重要性
・空室率の推移
全国の空室率は増加の一途を辿っています。
人口減少によって、賃貸需要が低下しているのが主な原因です。
最新の調査によると、実際の空室率の推移は以下の通りになっています。
賃貸用住居だけの空室率は約23.0%と、ほぼ4戸に1戸の割合で空室です。
需要が減っていく中で、空室対策力のあるオーナーの物件に入居が集まっているのが現状です。
空室対策を行わなければ、厳しくなる一方でしょう。
・空室によって損する金額
賃料
当然ですが、空室の間は賃料が入ってきません。
上記の条件で1部屋が1年間空室だと、60万円もの収入を逃していることになります。
高いお金を払っても、空室対策をすべきだということがよくわかりますね。
広告料(AD)
広告料(AD)とは、客付けしてくれた仲介業者に払う報酬のことです。
1か月~3か月が相場で、2カ月に設定している方が多いです。
つまり、一回空室が発生するたびに、10万円の支払いが生まれるということです。
こちらも空室にならない限りは発生しないお金です。
清掃料
退去後の部屋は汚れているので、清掃料を払って部屋をきれいにしてもらう必要があります。
清掃料の目安は以下の通りです。
間取り | 清掃料 |
---|---|
1DK・2K | 2万円~3万円 |
1LDK・2DK | 3万円~4万円 |
2LDK・3DK | 4万円~5万円 |
3LDK・4DK | 4.5万円~6万円 |
今回の条件では1LDKなので、退去ごとに3~4万円がもかかってしまいます。
売却価格
最終的に売却する時にも空室は大きなデメリットになります。
入居率50%の物件と満室の物件では、当然満室の物件の方が高く売れますよね。
例えば満室だと5千万円で売れる物件でも、入居率が50%だと4千万円以下でしか売れないでしょう。
売却寸前に親族や友人を住まわせて売却するというあくどい人もいたりしますが、非常に評判が悪くなるのでやめておいた方が良いです。
上記から、仮に1件の空室が発生し、半年間入居しなかった場合、約45万円の損失が生まれることになります。
都内の物件などで賃料が高い場合は、100万円近くの損失も考えられます。
空室対策の本質は、建物の満足度を高め、入居者を退去させないことです。
空室に入居者を付けることは真の意味での空室対策ではないということを覚えておきましょう!
空室対策の重要性がよくわかりますね。
空室対策をする前の確認事項
1:空室の原因
空室になってしまっている要因を洗い出してみましょう。
ここで洗い出した要因を基に、実際に行う対策方法を選びます。
理由としては以下のようなものが考えられます。
注意点
ここで大切なのは、どうしようもない要因は排除することです。
例えば①の立地は購入した時点で考えるべきものであり、今更どうにもできません。
逆に②~④は今からでも改善可能ですよね。
自分で対策できると思う要因をまとめ、実際のアクションを決めていきましょう!
2:エリアの特性
あなたの物件のエリアにはどういった人・施設が多いのかも必要な情報です。
理由はエリアによって取るべき作戦が異なるからです。
エリアの特性ごとにとるべき戦略の一例をご紹介します。
【人の特徴に着目】
【施設・環境の特徴に着目】
3:周辺の競合
「彼(敵)を知り、己を知れば百戦危うからず」という孫子の言葉があります。
競合の調査は空室対策をするには欠かせません。
調査をする際には、自分の物件にはないものを中心に見ていくと良いでしょう。
競合が導入している設備(無料W-Fiや宅配BOXなど)を導入するだけで、入居率が改善することはよくあります。
4:空室対策にかけられる金額
空室対策には高価なものから安価なものまで、色々なものがあります。
基本的には高価な方が効果が高く、安価な対策は効果は薄めです。
効率的にアクションを起こすためにも、予算は把握しておきましょう!
次からは、空室の原因について深堀していきます!
空室の原因の詳細
・改善が可能な原因5選
1:家賃設定が高い
競合と比べて明らかに家賃の設定が高いと入居者は入ってくれません。
特に新築の場合は、建築会社から提案された賃料でそのまま募集するのは危険です。
建築費の高騰によって合わなくなった利回りを良く見せるために、建築会社は相場よりも高く賃料を設定して提案してくるためです。
周りと比較して極端に家賃が高ければ、減額を検討しましょう。
2:設備が悪い
建物の設備を見て入居を決める方は多いです。
細かいところを挙げればきりがないですが、上記のようなイメージです。
特に老朽化した設備をそのままにしている場合が多く、目の前の支出を取らずに、長期的な収益を考えることが大切です。
3:清潔感がない
建物の外観が悪いと、若者はほとんど入居してくれません。
ぱっと思いつくのは外壁ですが、生えっぱなしの雑草や、私物だらけの廊下などもマイナスイメージにつながります。
人は第一印象が9割といわれますが、建物も第一印象はとても重要です。
内見者の印象が悪くならないように、清潔感のある建物にしましょう。
4:内装が合っていない
周辺人口の年齢や特徴に内装が合っていないパターンもあります。
若者向けなのに和室がある場合などがこれにあたります。
これはエリアの特性を理解することで解決できますね。
内装は重視しないオーナーが多く、他の物件との差別化がしやすい対策なので、覚えておきましょう。
5:募集方法が良くない
賃貸募集の方法も入居率に直結します。
入居者を案内して、契約してくれるのは仲介の営業マンです。
営業マンの報酬を増額したり募集チラシのクオリティを上げることで空室を減らすことができます。
既にある空室を埋める場合は、一番即効性がある対策です。
・改善が不可能な原因3選
こちらの原因は改善はできないものの、物件の弱点を知っておくと正しい対策をとることができるので、抑えておきましょう。
1:立地が悪い
上記に当てはまる物件は立地が悪いと言えるでしょう。
立地が悪い場合は、他の物件との明らかな差をどこかで作らなければいけません。
賃料で差をつけるのが一般的ですが、それでも入居はなかなか安定しません。
2:周辺環境が悪い
学区が良くない、海・川が近いなどの環境の悪さも空室の原因になります。
子育てに適していない環境であれば、ファミリーではなく単身世帯をターゲットにした対策を行うと空室率が改善されます。
3:競合物件が多い
周辺人数に対して、住宅の供給が多すぎる場合はかなり厳しいです。
特に地方の場合は人口の減少が避けられないので、さらに悪化していきます。
都市部の場合は、これから解説する空室対策のアイデアを実行すれば競合に勝つことができますので、必ず実行しましょう!
・対策を行うべき順番
上記で様々な原因を解説しましたが、どの原因に対して対策を行うのが最も効率的なのでしょうか?
私は以下の順番での対策をオススメします。
清潔感を出す
設備を改善する
エリアの特性に内装を合わせる
募集方法を見直す
賃料を下げる
詳しい理由
この順番にした理由は以下の通りです。
それでは、具体的な対策をご紹介していきます!
物件の価値を上げて、自然と空室が埋まる状態を作りましょう!
空室対策のアイデア50選
【費用がほぼ掛からないもの→緑】
費用:無料~1千円程度
【1千円~数万円程度の物→青】
費用:1千円~数万円程度
【10万円以上の高額なもの→赤】
費用:10万円以上
・清潔感の改善アイデア7選
周辺の清掃
費用合計:無料(自転車撤去に1,000円程度)
建物の周辺の清掃をしましょう。
基本中の基本ですが、意外とできていない物件が多いです。
具体的なチェックポイントは以下の通りです。
建物の中身が良くても、周辺が整っていなかったら台無しなので気を付けましょう!
共用部に物を置かない
費用合計:無料
ファミリー向け物件にはよくある光景かもしれませんが、単身物件の場合はNGです。
入居者の質が悪いと、内見者に思われてしまいます。
共用部に物が放置してある場合は、管理会社から入居者に注意してもらいましょう。
網戸の張替え
費用合計:1千円~/枚
業者価格:4千円~/㎡
網戸がボロボロの物件はよく見かけますが、まるでお化け屋敷みたいですよね。
入居者から要望がないからといって、破れた網戸を交換していない部屋はありませんか?
仮に入居者に問題がなくとも、内見者には管理・清潔感の面で不安を与えてしまいます。
網戸が破れている部屋がある場合は、必ず交換しましょう!
黒ずんだワックスを除去する
費用合計:1千円~
業者価格:500円~/㎡
フロアワックスは何度も塗り重ねると、黒ずんできます。
黒ずんでしまった床も、”ワックスはがし材”を使えばあっという間にきれいになります。
1,000円程度で買えますので、自分でやるのもオススメですよ!
ワックスがけをする
費用合計:100円/㎡~
あなたの物件の床はピカピカですか?最後にワックス掛けたのはいつですか?
床の光沢感は建物で一番目につきやすい部分です。
床が汚いと、内見者に管理が行き届いていない物件だと思われてしまいます。
ワックスよりも長く持続する「フロアコーティング」もオススメです!
電気を明るくする
費用合計:5千円
共用が暗いと、不潔・危ないといった印象を持たれてしまいます。
明るい照明に変えるのが一番だと思いますが、床や壁を白くすることによって明るく見せることも可能です。
外壁の清掃・塗りなおし
費用合計:60万円~
建物の清潔感で一番印象が強いのが外壁です。
黒ずんでいたり一部がはがれていたりすると、一気に清潔感が失われ、悪い印象を与えてしまします。
費用がかさむので頻繁にはできませんが、外壁の清潔感がない場合は思い切って塗りなおした方が結果プラスになります。
・設備の改善アイデア19選
自動販売機
費用合計:電気代のみ(月2千円程度)
収入 :売上の20%程度
自販機を設置すると、簡単にジュースが買えるようになり、夜は防犯の役割も果たすため、入居者満足度の向上につながります。
またオーナーにも売上の20%ほどの販売手数料が入るため、電気代を差し引いてもお小遣い稼ぎになります。
自販機設置には以下のような条件があります。
無料Wi-Fi
初期費用:無料
運用費用:1万円~/月
費用対効果が最も高い空室対策のうちの一つ。超オススメです。
費用も大して掛からない上に、空室を埋めるだけではなく賃料UPまで狙える最強のツールです。
まだ導入していない方は、お持ちのすべての物件に導入することをオススメします!
ウォシュレット
本体費用:1.5万円~10万円
取付費用:7千円~1万円
こちらもかなり効果が高い空室対策です。
トイレなどの水回りは、入居する際に1番気になるポイントの内の一つですよね。
こちらはエアコンほどの威力はありませんが、比較的安価なのでエアコンよりも取り入れやすいのが特徴です。
もし資金がない場合は取付自体はそこまで難しくないので、自分で工事をするのもオススメです!
TVインターホン
本体費用:1万円~5万円
取付費用:5千円~3万円
安価・簡単・効果が高い、の3拍子揃った空室対策はこちらです。
誰かがピンポンを鳴らしたときに、相手の顔が見えないのは不安ですよね。
導入費用は1部屋あたり3万円程度で、その後の費用も特に発生しないところもうれしいポイントです。
LED証明(リモコン付き)
本体費用:2千円~5千円
物件の部屋に照明が付いておらず、入居者さんに自費でつけてもらっていませんか?
ただでさえやることの多い引っ越しなので、入居者さんの負担を減らしてあげると入居してくれやすくなるのは当然ですよね。
安いものだと2千円程度で買えますし、取付も簡単ですのでお持ちの不動産の全戸に導入必須です!
※電気のヒモがあるタイプも古臭く見えてしまうので、リモコンでON・OFFが可能なシーリングライトに変更することをオススメします。
洗面台
本体費用:4万円~7万円
取付費用:3万円~5万円
洗面台の交換も、部屋の清潔感を出すためには重要です。
洗面台の寿命は10年~20年といわれていますが、実際はもっと長く使っている方も多いのではないでしょうか。
絶対に交換すべき洗面台は「黄ばんでいる」ものです。
洗面台が黄ばんでいると清潔感が失われ、部屋が汚い印象になってしまうため、安くはありませんが必ず交換するようにしましょう。
共用ゴミ箱(24時間)
費用合計:4万円~10万円
24時間ゴミ出し可能な共用のゴミ箱もポイントが高いです。
特に夏場の生ごみは、すぐ臭ってきますのでできるだけ早く出したいですよね。
そこで24時間対応のゴミ箱を設置して、入居者さんのゴミの悩みを軽減してあげましょう。
ゴミ箱用のスペースが必要なので、敷地に余裕がない場合は設置できない点は注意です。
物干し
本体費用:5千円~3万円
取付費用:2万円~4万円
「雨の日は洗濯ができない部屋」はもうやめにしましょう。
実は屋内の物干しスペースはかなり需要があります。
最近だと砂ぼこりで洗濯物が汚れたり、洗濯物に虫がつくことを嫌がって、外に干したくないという方が増えています。
洗面所や、日当たりの良い場所・風通しの良い場所に物干しを設置することで、快適な生活を送ってもらいましょう!
家具家電付き
費用:5万円~8万円
こちらは物件をお持ちのエリアによっては効果がある対策です。
以下のようなエリアであれば家具家電付きの効果はバツグンです。
特に学生街だと初期費用を抑えたい方が多く、競合との差別化を図ることができます。
あなたの物件のエリアを確認し、効果がありそうな場合は一度試してみましょう!
クレジット決済
導入費用:3万円~8万円
月額費用:3千円~8千円
手数料:2%~5%
賃貸の初期費用をクレジット決済で払うことができる物件が増えています。
最近は現金をあまり持たない人が多いので、クレジット決済できるというだけでメリットがあります。
クレジット払いだとポイントがたまるのも、入居者さんにとってはうれしいですよね。
導入する際は以下の点に注意しましょう。
シングルレバー
費用合計:2万円~5万円
一つのハンドルで水量と温度がコントロールできる水栓を「シングルレバー」といいます。
古い物件だと、水とお湯それぞれのハンドルを回して温度を調整するタイプ(ダブルレバー)が付いていることも多いのではないでしょうか。
ダブルレバーは「温度調節が難しい」「見た目が古臭い」などのデメリットがあり、入居者人気も低いです。
急いで取り換える必要はありませんが、修理が必要になった時などについでに交換してしまうのがオススメです!
エアコン
費用:10万円~20万円
全国賃貸住宅新聞の調査(2023年)によると「この設備がなければ決まらない」ランキングの第1位は、単身者・ファミリー共にエアコンでした。
築20~30年の物件ではエアコンがついていないものも多いです。
しかし最近は温暖化によって、エアコンの重要性はかなり大きくなってきています。
ポータルサイトでもエアコン付きを条件にして検索する方がほとんどですので、少し無理をしてでもつけることをオススメします。
宅配BOX
費用:10万円~20万円
あるとうれしい設備といえば宅配BOXです。
最近の新築物件では宅配BOXはほぼ100%ついていますよね。
初期費用はそこそこかかってしまいますが、維持費用が0である点はうれしいポイント。
スペースがある場合は、絶対に導入してください!
風呂トイレ別
導入費用:20万円~100万円
若者向けの物件では間違いなく一番効果がある施策でしょう。
かなりの費用が掛かりますが、先が長いことを考えると投資する価値は十分にあります。
風呂とトイレの間に「セパレータ」を設ける方法や、分離型のユニットバスに交換するなどの方法があり、それぞれ費用が異なります。
物件の間取りと予算によってとるべき戦略が変わってくるので、管理会社に相談してみましょう!
屋外洗濯機→屋内へ
費用合計:10万円~15万円
全国賃貸住宅新聞の調査(2020年)によると「この設備がなければ決まらない」ランキングの第1位は、単身者・ファミリー共に室内洗濯機置き場でした。
最近は室外洗濯機置き場のある物件も少なくなってきましたので、ますます入居が付かなくなっています。
まだ室内洗濯機置き場を設置していない方がいたら、今すぐ業者に連絡して見積もりを取ってください!
防犯カメラ
本体(周辺機器含む)費用:7万円~12万円
取付費用:3万円~5万円
女性がメインターゲットの物件には防犯カメラがオススメです。
費用はそこそこ掛かってしまいますが、防犯カメラがあることで安心して生活を送ってもらえます。
強盗・殺人事件が起こった地域や、女性・ファミリー向けの物件などでは効果が高いです。
電子キー
費用(本体・工事代含む):5万円~12万円
電子キー物件は数が多くないため、競合と差別化を図りたいときに使えます。
主に若者が住む物件では、ハイテクな感じが人気につながります。
物件が古いと、統一感が失われてちぐはぐな印象を与えてしまう点には注意が必要です。
こちらは費用がかかってしまうので、どうしても入居がつかない場合の手段として使いましょう!
IHコンロ
費用合計:8万円~20万円
特に戸建て住宅で普及しているIHコンロですが、賃貸市場でも人気があります。
若い世代はIHに慣れており、ガスコンロの使い方が分からない人も多いです。
オーナーにとっても、火災リスクが減るのはうれしいですよね!
ガスコンロをIHに変えるのは費用・手間の面でデメリットが多いので、電熱コンロの場合のみIHコンロに変えると良いでしょう。
追い炊き風呂
導入費用:20万円~60万円
ファミリー物件で特に重宝される設備です。
夫婦のどちらが子供を湯船に入れて、もう片方が入るときにお湯がぬるいのは悲しいですよね。
実際に「人気設備ランキング」でも上位にランクインしており、必須級の設備であることが分かります。
逆に若者の単身世帯の場合は、湯船につからずにシャワーで済ませる方も多いので、自分の物件のターゲット層によってつけるかを検討しましょう!
・エリアの特性に関する改善アイデア9選
ペット可
費用合計:無料
ペット可能にすると、空室が埋まるだけではなく家賃も高めに設定することができます。
コロナ禍を機にペットを飼う人が増えたため、数が足りていないためです。
ペット可にすると、鳴き声や臭い、汚れなどのトラブルも発生する点には注意が必要です。
ペット可にする場合は、現在の入居者の理解を得ることと、原状復帰の負担の明確化などの対策が必要になってきます。
ルームシェア可
費用合計:無料
ルームシェア可能物件はトラブルが多いので避けられがちですが、空室対策になります。
ルームシェア物件も数が少なく、数が足りていないからですね。
道教人同士でのトラブルによる家賃滞納が厄やっかいなので、家賃の支払いは連帯責任である旨を契約書に盛り込むようにしましょう。
外国人可
費用合計:無料
都市部においては外国人入居可の物件が足りていない状況です。
外国人は文化の違いやコミュニケーションの問題でトラブルが多いことが原因になっています。
特にゴミ出しや、住民からのクレーム対応がデメリットです。
デメリットを最小限に抑えるためにも、図解の説明書を用意したり、日本語がある程度話せる人に限定するなどの対策を講じましょう。
高齢者可
費用合計:無料
ひとり身の高齢者にとって、新たに物件を探すのは難易度が高いのが現実です。
オーナーからすると死亡の発見が遅れ、臭いが取れない場合が最大のリスクですよね。
そこで見守りサービスを利用したり、親族に定期的な訪問をしてもらう約束を結び、高齢者可能物件にしてしまいましょう。
高齢者が新たに物件を探すのは困難なので、無くなるまで住み続けてくれる可能性が高いところもうれしいポイントです。
生活保護可
費用合計:無料
生活保護のかたも賃貸物件を探すのが困難な状況にあります。
理由としては、家賃の上限が設定されていることと、トラブルが多いことが挙げられます。
札幌市を例にすると、以下のような家賃上限設定になります。
世帯人数 | 家賃上限 |
---|---|
単身世帯 | 36,000円 |
2人世帯 | 43,000円 |
3~5人世帯 | 46,000円 |
6人世帯 | 50,000円 |
7人世帯 | 56,000円 |
家賃を低く設定しても黒字が見込める場合は、生活保護の方もOKにすると長く住んでくれる可能性が高いので収入が安定しますよ!
事務所可(SOHO)
費用合計:無料
事務所利用を可能にすることも空室対策につながります。
リモートワークの普及によって、賃料の安いマンションやアパートに事務所を構えたいという人が増えています。
なぜみんなが事務所利用OKにしないかというと、登記や保険の変更などの手間がかかるためです。
事務所利用の場合は賃料を高めに設定しても入ってくれるので、空室対策だけではなく収入UPも狙えてしまいます!
アクセントクロス
費用合計:2万円~/面
壁の一面をアクセントクロスに買えてしまうのもオススメです。
賃貸住宅の壁紙はほとんどが白一色の無難なものです。
一面をアクセントクロスに代えるだけで、一気におしゃれな部屋になります。
入居者の属性によって、クロスの雰囲気を選んであげるとより効果があります。(ファミリー向け→パステルカラー、単身向け→モノクロ など)
民泊にする
費用合計:100万円~
もしあなたの物件が民泊可能なエリアにある場合は、いっそ民泊にしてしまうのも手です。
初期費用はかなり掛かってしまいますが、エリア次第では賃貸の1.5倍の収入は十分に可能です。
民泊にする場合も、エリアの特性や競合の調査を行ってから検討するようにしましょう!
和室をなくす
費用合計:40万円~200万円
「和室は古臭くてイヤだ!」という人が増えており、和室があると入居希望者から選ばれにくいです。
畳をフローリングに張り替えるだけだと6万円程度でできますが、天井や壁も一緒にリフォームすると最低でも40万円ほどかかってしまいます。
しかし40万円という金額は、家賃4万円だとしても1年間入居してくれれば回収可能な金額です。
和室のせいで空室が続いている場合は、お金を払ってでもリフォームすることをオススメします。
・募集方法の改善アイデア11選
管理会社の見直し
費用合計:無料
最も効果的かつ間違いのない空室対策は管理会社を見直すことです。
今の管理会社はあなたの空室を埋めるために、何かを提案してくれましたか?
答えがNoなのであれば、ダメダメ管理会社なので今すぐ変えましょう。
管理会社は賃貸物件のプロなので、オーナーに最適な提案をすることは当然のことです。
弊社でも不動産管理は行っておりますので、もし今の管理に不満がある場合はお気軽にご相談ください。
お気軽にご相談ください。
現地にキーボックスを設置
費用合計:1千円~
キーボックスの設置は仲介会社に向けた対策です。
あなたなら以下の2つのどちらを優先的に案内したいと思うでしょうか。
- 鍵が車で30分かかる管理会社においてある
- 鍵が現地のキーボックスにおいてある
100人いたら100人が②を選択しますよね。
物件を案内する人の気持ちになって考えると、「案内されやすい物件」になりすぐに空室が埋まるようになります。
内見の環境を整える(スリッパ・アメなど)
費用合計:数百円~
内見時に心地よく過ごしてもらうことで物件の印象をよくする作戦も有効です。
具体的には以下のような施策が考えられます。
お金がかかることではないので、やっていない方は今すぐにでも始めましょう!
マイソクの自作
費用合計:無料
物件の情報を一枚にまとめたものである「マイソク」。
基本的には仲介会社が作ったものが使われていますが、自作すると物件の魅力をより伝わりやすくすることができます。
あまりデザインを凝ったりする必要はなく、自分の物件の魅力的なところに特化させたマイソクを作成しましょう!
動画・写真をとる
写真撮影 :3万円~10万円
ショート動画:1千円~/本
ロング動画 :10万円~/本
入居希望者は物件の写真をみて、内見したいかどうかを判断します。
そこでプロに撮ってもらった写真や動画を用意することで、内見率を上げることができます。
最近はInstagramやYouTubeで物件を探す人も増えているため、写真の5,000倍の情報量がある動画は特にオススメです。
費用は掛かってしまいますが、他の部屋でも使いまわせるので投資しておいて損はないでしょう。
紹介制度
費用合計:5千円~
入居者向けに紹介制度を作るのもおすすめです。
入居者さんは友達と同じ物件に住める上に、お金までもらえてしまうという2つのメリットを受けることができます。
あなたにとっても、数千円の費用で空室が埋まるのであればうれしいですよね。
入居者・オーナーのどちらにもメリットがある紹介制度、やらない理由がありません。
キャッシュバック制度
費用合計:5千円~
入居してくれた方に、キャッシュバックをするという施策です。
入居希望者からすると、お金を貰えてお得感があるので入居率が高くなります。
管理会社が独自でキャンペーンを行っている場合もあるので、提案があった時に考えると良いでしょう。
しかしこちらは小手先でしかなく、本質的な空室対策ではないので参考程度に考えておいてください。
ステージング
ホームステージング:3万円~
バーチャル :5千円~
空室に家具や照明を設置して、モデルルームのようにすることをステージングといいます。
入居者さんには家具の配置や、生活した時の鮮明なイメージを描いてもらえるため、入居してくれやすくなります。
バーチャルで行えば5千円ほどで家具配置済みの画像を作成してくれます。
どちらかといえば、広くてきれいな部屋向けの施策なので、古いアパートに活用しても効果は薄いかもしれません。
広告料(AD)
費用合計:家賃2か月分
入居を決めてくれた人(会社)に払うお金を「広告料(AD)」といいます。
営業マンからすると、お金を多くもらえる物件を先に案内したいと思いますよね。
基本的にはAD1カ月の物件は仲介営業からは案内しないので、ADは2カ月以上に設定しましょう。
新築の場合は、お客さんの方から内見希望が入りやすいのでAD1カ月でもOKです!
間取りの変更(収納・部屋数)
費用合計:20万円~
部屋の間取りが古臭い場合は、間取りごと変更してしまうという手があります。
例えばリビングの隣に和室がある場合は、和室を取っ払ってリビングを拡張するという手があります。
他にも収納が足りない物件に棚を追加したり、一軒家であればトイレの増設などが考えられます。
壁の設置や撤去には10万円~20万円程度の費用がかかるので、事前のシミュレーションは怠らないようにしましょう!
モデルルーム
費用合計:家具・家電代 + 空室賃料分
戸数が多く、新築高級路線の賃貸の場合にはモデルルームを用意しても効果があります。
モデルルームがあると、入居希望者が生活のイメージをつかみやすいため、入居成約率の増加が見込めます。
古かったり戸数が少ない物件だとロスの方が多いので、モデルルームをオススメできる人は限られます。
新築高級物件だと「特別感」も演出できるので、費用は掛かりますが検討しても良いでしょう。
・賃料の改善アイデア4選
賃料と管理費の配分を見直す
費用合計:無料
合計額を買えずに、賃料と管理料の配分を変えるだけで入居してくれることがあります。
主な理由は以下の2つです。
基本的には管理費を下げた方が入りやすいです。
管理費を下げて賃料に転嫁すると、「敷金・礼金」などの初期費用や、契約更新の際の入居者負担額が増える点には注意が必要です。
敷金・礼金を0にする
費用合計:賃料1か月分
最近では敷金・礼金が共に0円の「ゼロゼロ物件」が増えてきています。
引越しは数十万単位でお金がかかるため、初期費用は安い方が選ばれやすくなります。
礼金は最近は取らない方が主流ですし、敷金は退去時精算にしてしまえばよいだけの話です。
たまに逃げられて原状復帰費用を回収できないこともありますが、それよりも入居が付きやすい方がメリットは大きいでしょう。
フリーレント
費用合計:賃料数日分~1か月分
入居した月分の賃料や、最初の1・2か月分の賃料を免除することをフリーレントといいます。
こちらも初期費用が安くなるため、入居者からは人気のある条件です。
オーナーからすると、フリーレント期間が終わってすぐに抜けられてしまうと損してしまうので、契約時に最低入居期間を定めておきましょう。
次に解説する賃料の減額を行う前に、一度フリーレントを試してみることをオススメします。
賃料の減額
費用合計:数千円~/月
最後の空室対策は賃料の減額です。
賃料を減額すれば必ず入居者が付きますが、あくまで最終手段だと考えてください。
賃料を減額するデメリットは以下の通りです。
売却価格のシミュレーションをすると、5千円×5戸の減額を行うだけで売却価格が約430万円も下がってしまいます。
いかに家賃を減額せずに建物の価値を保つのが大事かが分かりますね。
【条件】
売却利回り:7%
家賃減額:5千円 × 5戸 = 2.5万円/月
【計算】
年間収入の差 = -30万円
30万円 ÷ 7% = 約430万円
空室対策50選は以上です。お疲れさまでした!
空室対策の注意点
1:賃料を下げすぎない
前述しましたが、賃料は可能な限り下げたくありません。
しかし空室が長く続いていると、焦って賃料を下げすぎてしまう人もいます。
競合と比較して高い場合は検討の余地がありますが、競合よりも低い家賃に設定する必要はありません。
本記事の対策50選を実行して、家賃以外で競合と差をつけるようにしましょう!
2:コストをかけすぎない
空室を恐れるあまり、お金をかけすぎるのもオススメしません。
コストをかけすぎると、賃料を上げないと数字が合わなくなり、結果として入居者さんの求めているものではなくなってしまうからです。
大きな出費をする際には、長期目線でのリターンを綿密に計算してから行うようにしましょう。
入居者のニーズに合わない対策は削っていくことも大切です。
3:入居者目線で考える
オーナー自身が住みたい物件を目指すのではなく、あくまで入居者さんが住みたくなる物件を目指しましょう。
例えばあなたが緑色が好きだからといって、壁紙を緑色にしてしまったら入居してくれませんよね。
あくまで入居者さんのニーズに物件を合わせていくことが大切です。
何をやればよいか困ったときは、入居者アンケートを取るなどして、生の声を集めるのがオススメです!
まとめ
今回は『空室対策50選』について解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう!
札幌で空室にお悩みの方は気軽にお問合せ下さいね。
お気軽にご相談ください。